岡田あーみんのお父さんは心配症を熱烈レビュー!読まないと後悔するだろう

2014年09月10日08:16  漫画レビュー 写真あり

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伝説のギャグ漫画と言われている漫画です

その作者
岡田あーみんという漫画家がいたのをご存知だろうか
あーみんが描くギャグ漫画のレベルは過去に前例がなく

彼女を超える漫画はこれから先もずっと出ないと断言できる

僕なりにお父さんは心配症をレビューしてみます
かなり偏った個人的な感想になりますが、熱意が伝われば幸いです




僕です (先生 仮)

作者がペンを置いてから、もう四半世紀がたった現在でも
未だに根強いファンを持ち、伝説のギャグ漫画と語り継がれ現在も増刷され続けている
少女漫画です

高校在学中にデビューし、10代の超ド新人が描いたとはともて思えないギャグレベルで
りぼんという少女向け雑誌の少女漫画というジャンルに当てはめるには
ある意味あまりにも異質であり、読者層も少女だけでなくジワジワと老若男女と広がっていき
現在もビレバンで平積みされデカデカとおススメ漫画などとプッシュされ続けるという光景は
伝説のギャグ漫画と納得するには十分な現象だろう


僕自身、岡田あーんみん、お父さんは心配症と出会い何年もたった
数ある僕の漫画の中でたぶん一番古いコミックだろうボロボロです
もちろん先にも記したが、僕の中で岡田あーみんはどの漫画の中でも
桁違いな位置づけです

ギャグ漫画というジャンルだけでも
おもしろいの解釈、作風の違いなど、作者、作品によってバラバラだろう
しかし岡田あーみんの作品だけは僕の中で他の何者にも譲れない
殿堂入り漫画なのです

そんな思いの漫画、お父さんは心配症について語りたいと思います

少女向け月刊誌りぼんで連載されていたとは、とても思えない

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初期の頃の流血シーンは若干リアルだった




現在の少女誌の連載ではNGだろうというネタが多数あって(漫画にするのもアウトなネタも多数ある)
まぁどの古い作品にはよくある事だけど
当時の時点でこのネタにOKを出した担当や出版社に敬意を表したい

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小学校低学年~高学年の女の子に向けたネタとは到底思えないギャグが多すぎる
つーかほぼそうだ
少女マンガという読者層を完全無視したネタは少女マンガの垣根をぶち壊して
少年、ヤングなど全ジャンル向けに描かれた漫画だと思う


たたみ掛けるように攻め込まれるギャグ



↑興奮して機関銃を乱射して自分の頭撃っちゃう



↑灯油まいて他人を巻き沿いにしようとしてる時に変な宗教に勧誘される



↑自分で用意した蛇に巻きつかれる&典子のツッコミに乗っかる



↑葬式に乱入して棺おけの中の仏をビンタする(借り物競争)




主人公のパピーはもちろん、その他の連中つーか
ヒロインの典子以外は全キャラクターがボケてくれます




予想だにしないボケ方と的確なセリフ
それこそが誰にも真似出来ないあーみん節であり多くの読者をあー民にしたてあげたのであろう
岡田あーみんファンの事を俗にあー民と呼ぶ

さらに言うなら
笑わせ所の爆発力がハンパない
スピーディーでテンポが絶妙
セリフが関西弁になる
天丼と言われる繰り返し笑いをこれでもかと言わんばかりにたたみ掛ける(くどくなく絶妙)
細かすぎて見逃してしまうところにもボケが散りばめられている
正直僕自身も大人になってようやく理解出来たワードなど多数あります

恐るべしあーみんのセンスは当時十代とは思えないの頭の回転ですね

セリフのセンスが抜群



↑北野のセリフと表情が絶妙



↑たわけ!で一蹴 のみこむぞ、は天丼です



↑こいつはきいたぜマイハニーなどはあーみんの遊びだと思う



↑このポーズと火よ消えろはマヌケ以外の何者でもない




↑スピーディーで切迫感がハンパない





作者自身が関西出身なので今まで標準語だったパピー達が随所で急に関西弁になります
これはテンポの良い漫才を見ているかのようで、笑う所、という意味にもなり解りやすい

この画力だからこそ活きるっていうのもあると思う
この画力でメリットを最大限の描写を出し切っている

つーかアシスタン無しの最後まで一人で描いてたのか多分

北野くんとのコンビが最強



アホな北野くんが好きだ



ライバルから最強コンビにまで昇格したであろう北野くんの功績(ボケキャラ)は凄い
北野くんがツッコミを入れたと思いきやすぐさまボケに方向転換できるのは
ある意味パピー以上の存在だと思う
その人気はパピーに引けを取らない存在にまでなった
北野くんの実家で暴れまくる話も何回かあったのに
結局最後まで下の名前が未設定のままなのもあーみんらしくて潔い

北野君といえば、この有名なワンシーン↓


ドラマ化もしてしまったんだけど

お父さんは心配症が終了して約6年後くらいに実写ドラマ化してしまいました
これに関しては当時見る前からかなり期待はしていませんでした
今調べたら5回で終わってます
ゴールデンタイムのこの回数は打ち切りだったのかは知りませんが
あの描写を実写化するのは、ドラゴンボールのハリウッド版以上に無理がありました
現在のCG技術を駆使してもあの爆発的な笑いの特盛りツユだくだく状態を表現するのは
不可能だと思います
ちなみに北野役は国分太一だった

今なら深夜枠でアニメ化してもおもしろいかもなー
ピンポンの例もあるし

コミックのおまけページも笑えてしまう



話と話の間にある余りの1ページくらいのおまけですね
主にあーみん自身の過去や漫画家ならではの話や小ネタなんかもあります
本編よりもはるかに適当に描いたであろう1ページの数コマの漫画すらクスっとしてしまう
残念ながらコミック後半にかけてさらに手抜きになっていき、1ページ漫画ではなく
ただの愚痴じゃねーのと思わせる見開きイラストになっていったのもあーみんらしい

ちなみに文庫版では未収録になってます

本編終了後のあーみん好き放題劇場は必見



お父さんは心配症のコミック版最終巻
本編終了後にあーみん好き放題劇場というショート漫画が掲載されています
これは文庫版では未収録
全5回で各ページ数は少ないものの、その内容はあーみんの漫画家になるまでのエピソードや
幼少期の話、怪談話などがあり読み応えがあります
そして最後の「あーみん思い出あれこれ」も漫画家ならではの日常などあーみん節でリアル描かれて
います
リアルすぎて、おもしろくもちょっと切なくなる内容ですね


逆に文庫版にだけ収録されている「思い出あれこれ」もあります

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漫画ではなく文章で書かれてます
これは、あーみん最後の作品、ナティック雑技団が連載終了後何年も経ってからの
コメントなのであーみんがお父さんは心配症にかけた当時の考えや現在の思いなど
割としっかり赤裸々に語られています
随所に編集者などのに対する嫌味とかもあって、今はきっと当時の状況から開放されて
自由に暮らしている強みからか、と勝手に予測出来たりもします
5ページくらいあって文庫版唯一の特典とも言える


岡田あーみんお父さんは心配症で伝えたかった事



僕なりの解釈ですが
結局のところやはり親子愛から後半パピーと安井さんの恋の物語
なのではないかと思います

文庫版のあーみん本人の巻末コメントからも
人情味あふれる山本周五郎のようなストーリーにしたかったらしく
残念ながら僕は存じ上げないので何も言えないですが
そしてあーみん本人もあまり読んだ事ないと言ってしまう始末で(笑)
結局あんな感じになったそうです

序盤は独り娘を守るために、そりゃもうやりすぎかってくらい色々暴れまわる
97%以上はギャグで仕立て上げられたこの作品は、後半パピーの、安井さんへの
恋路物語にシフトチェンジされます
安井さんの事が好きなんだけどなかなかプロポーズの
一言が言えないパピーのジレンマ、少々強引に言えば
親子愛と好きあっているのにお互いバツイチ同士で素直になれない
葛藤を描いた恋愛ギャグ漫画

そして信じていれば恋は成就し、二人は結ばれる

だと思います
かなり強引に綺麗にまとめましたが
決してヘンタイ漫画のジャンルには属さないと言う事だと思います
唯一無二のギャグ漫画です

書きたい放題色々書きましたが

僕自身
リアルに大声出して笑った漫画は後にも先にも岡田あーみんの漫画だけです


ヘンタイ漫画と聞いて毛嫌いしてずっと避けていた方
勇気を出して読んでみて下さい、これまでの、おもしろさの概念が変ります



読んだ事あるが、もう何年も読んでいないという方
もいちど押入れから引っ張りだして読みましょう、寝る前に読むと寝れませんので注意して下さい

1巻読んで途中で無理だったという方
2~3巻から読んでも十分楽しめます
      

   



さて
紆余曲折を経てやっとこさ安井さんをゲットしてめでたしめでたし
感動のフィナーレ


しかし


あーみん伝説はここで終わらない

お父さんは心配症連載終了後、翌月にはあーみん好き放題を連載


それを経て伝説の第2章が始まってしまうのです

こいつら100%伝説



岡田あーみんの代表作、お父さんは心配症と二分するほどの人気作品です

こいつら100%伝説のレビューはまた後日書きたいと思います

↓あと、好きすぎてフィギュア作ってしまった日記
パピーのフィギュア製作

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